2007シーズン 最強アマの栄冠は誰の手に!!?

AJSAコンテストシーズン最後の試合、毎年そうですが、最後を締めくくるのに相応しいコンテストと
なりました。
この試合に出場できるのは、各地区サーキット年間ランク16位以内の選手のみ。つまり出場できるだ
けでも名誉なことである。日本全国に最大80名のスケーターが出場資格を持っていて、土曜日の予選
へエントリーした選手が45名。
残念ながら関西サーキット最終戦で負傷してしまった、坂田亜璃釈選手は欠場したが、他地区のトップ
選手は出揃い、普段はあまり顔を合わせることのない全国各地の実力者がエントリー。まさに最強アマ
決定戦となった。

土曜の予選。普段の地区サーキットは予選1トライであるが、全日本では予選から2トライのチャンス
があり、実力通りの結果を出しやすいと思われが、そこは、やはりコンテスト、大番狂わせがあり得る。

今回も関東チャンピオンの、橋場政が予選で姿を消した。それも通過ラインギリギリの17位で・・・
この悔しさをバネに来シーズンも頑張ってもらいたい。
結果、予選通過者は、1位、杉本瑛生、2位、吉田健と地元勢が続き、3位、西川亮也、4位、米山漱、
5位立石和、6位、中坂優太と遠征組が名を連ねた。(上位16位が準決勝へ進出)



準決勝は中部チャンピオンの中坂優太がトリッキーでオシャレな技で会場を魅了し翌日の決勝へ一番乗り。
続いて予選同様、吉田健がクリーンなストリートトリックで2位通過。杉本栄生も3位と順当に決勝へ駒を
進めた。4位通過がドーム番長、西川誠、中学1年生ながらゴリゴリスタイルでコースを駆け回る。
5位にストリート系のテクニシャン、西川亮也、6位、澤本駿次、7位、米山漱、最後に8位、立石和が
滑り込み、決勝進出8名が出揃った。
ココでも、東北チャンピオンの阿部涼太が9位で敗退という番狂わせ、10位の宮崎聖も練習中は、かなり
のパフォーマンスを見せながら惜しくも消えていった。



一夜明けた決勝戦には、午前中から行われていた、レディース、キッズ、ジュニアの各優勝者3名を加えた、
11名で最強アマを競うことになる。

決勝トップバッターは、ジュニアクラスから勝ち上がった、松木愛留。ジュニアクラス3位であったが、
1位の米山漱が前日の準決勝で自力決勝進出を決め、2位の田村歩夢がキッズクラス優勝のため、変則的
ではあるが、繰り上げ進出となる。山形県のモンスターパーク、寒河江で修練を積み今大会に臨んだ。
結果は9位と入賞を逃したが、9才にして高いスキルと才能を秘めている。今回もコース奥のビッグクォ
ーターから飛び出すフロントサイドエアーや、アールtoバンクでのハイエアー等々、大人顔負けのライデ
ィングで御座いました。(前日の全日本アマにも出場していて、準決勝まで勝ち上がっていた)

続いてキッズから勝ち上がった田村歩夢。松木同様、前日の準決勝で敗退してしまったが、キッズクラスを
ブッチギリのポイントで抜け出し、7位に付ける大健闘。
レディース部門からは、ご存じ飯野沙也加が、これまたブッチギリのスコアで参戦。今回もフラットセクシ
ョンでの廻し技の連発で、10位に付けた。

ココまでが、ワイルドカードでの勝ち上がり組。近年増殖を続ける公共、私営のスケートパーク、その影響
を反映するように増え続けるキッズスケーター。今回の全日本アマチュア選手権においても、スケートパーク
で育ったパーク世代が、大暴れしていたように思う。

順位が前後するが、澤本駿次も今回は11位という結果であったが、予選から見ていて、センス、バランス
の良いライディングをする選手が出てきたなと思っていたのだが、ミスが多くこのような結果に終わった。
チョット残念ではあったが、来シーズンのチャンピオンを目指して頑張って欲しい。

8位には、九州沖縄サーキット15位タイの立石和。レールやレッジなどストリート系セクションで難易度
の高いトリックをメイクする。

6位に、トリックマスター中坂優太。今年のスケートゲーム日本代表となっただけあり、廻し技などのボード
&ボディーコントロールは流石にオシャレでスタイリッシュでした。

5位が、西川亮也。彼もストリートを得意としているようで、レッジやレールでクリーンはKグラインド等を
決めていた。

お待たせしました、4位にドーム番長、西川誠。このXドームをホームグラウンドとする彼のライディングは、
勢いがあり超人的なスピードと迫力で他を圧倒した。ホームゲームということもあり、当然、優勝を狙ってた
わけで、この順位には納得していないはずである。もっと経験を積んで、次は優勝だ!

おくちなおしの第3位に、米山漱。小学5年生にして、バーティカルも軽々とこなし、アールtoバンクで魅せた、
ロデオ360やビッグクォーターでのエアートリックの数々、おまけにレールや廻し技もこなしてしまう。瀬尻稜
に次ぐ”スーパー小学生”出現か?(同級生ですが)

 米山漱 フロントサイドロデオ360

さて、気になる優勝の行方は2位を発表すると1位が分かってしまいますが、2位から、準優勝は、ムラサキ
スポーツ横浜の吉田健。レッジでの全流しKグラインドをはじめとして、ストリートトリックはホントに上手い!
このパークにかなりの頻度で通い、頭の中には優勝しかなかったと思う。アールセクションが弱点なのか、
今ひとつ攻めきれず2位に甘んじた。(大会終了後、2位じゃ意味無いんですよ。と、本当に悔しそうに語っていた。)

 吉田健 ノーズグラインド

ということで、今年の最強アマチュア選手は、ソニックの杉本瑛生!!中学生になり躰も出来上がってきた
彼に穴はないのか?アールは勿論上手いし、レールやレッジ廻し技、何でもこなす。13才にして長いキャリア
と海外遠征の経験からなる、ルーティーンワークも絶妙で、文句なしの優勝。沢山のオークリーグッズと
アメリカ往復航空券を手にした。(後はお部屋の片付けをちゃんとすれば、パーフェクトだな)

 杉本瑛生 フロントサイドエアー

開幕から約半年の選手達のレベルアップには、本当に驚かされます。(特にキッズ達)引率の父兄の皆様も、
お疲れさまでした。

これにて、AJSA2007コンテストシーズンは、幕を閉じるわけですが、今回出場した選手の多くが、来シー
ズン上のクラスに上がってくると思われる。今日からまた、来シーズンに向けてバリバリスケートに励んで、
驚きと感動を魅せてくれ。AJSAのスタッフも皆、面白おかしくスケートライフを楽しんでいる連中ばかり
なので、来年も一緒に楽しみましょう。

最後に、今回会場を提供してくださった、Xドームの小泉さんはじめ、スタッフの皆様の御協力に大感謝。










今年もやって参りました、AJSAもう一つの華 全日本レディース選手権

今年のエントリーは9名と若干寂しいが、レベルは、またまた上がっている。
特に今回4連覇の偉業を成し遂げた、飯野沙也加の上達ぶりと、トリックの正確さには驚かされる。
スコアも準優勝の風間美保もかなり上手いのだが、30ポイント以上の大差を付けて、快勝といったところ。
風間先生、来年はゴールドメダルを取ってくださいよ。
3位に食い込んだのが、今野希美。今シーズン、地区サーキットにも精力的に参戦し、経験を積み重ねた結果を
出すことが出来ました。おめでとう!
後、黒柳綾子、内田ちひろ、山口彩乃と常連組が間を連ねた。





続いて、ジュニア&キッズ選手権ですが、30名の過去最多参加人数を記録し、昨年の上位陣が卒業していく中、
次々とスーパーキッズ産まれています。
優勝は米山漱。全日本アマで3位の好成績を収める程のスキルを持った、彼に太刀打ちできるジュニアは、居ないのか?

2位に、田村歩夢。彼は小学3年生なのでキッズ部門の資格も有し、当然、キッズ部門優勝。
ジュニア総合で準優勝のダブル表彰。

3位に松木愛留。小学4年生とジュニアの中では若い学年での3位入賞は立派。

4位に、地元の桑本透伍。5位に春日見夢。ベスト5の選手皆、とにかくアールが上手い。全員コース奥の
ビッグクォーター(高さ約2.5m)から、飛び出していた。近い将来、ココから世界に飛び出していく選手が
育っていくのが今から楽しみですね。

飯野沙也加は、6年生で今年が最後のジュニア選手権となり、6位でフィニッシュ。
続いて、7位、西川礼(5年生)、8位太田博(6年生)
9位の笹川海斗(3年生)がキッズ準優勝。10位の腰高廉(3年生)がキッズ3位。





小学生スケーター達は会うたびに上手くなっているし、ある時、急に成長したりするので、来年のリザルツは
ガラリと変わっているのでしょうね。
日本のスケート環境も年々充実しています。環境と同時に競い合えるライバルが居ると、レベルアップのスピ
ードも2倍3倍に早まるし、何より、みんなでスケートした方が楽しいから、まだスケートを知らないお友達
が居たら、どんどん誘って教えてあげよう。