今年も熱いコンテストシーズンが始まりました。開幕戦の開場は2007年に最終戦が行なわれた鵠沼海浜公園スケートパーク。
天気予報では、土曜日(予選)の開催が心配されましたが、蓋を空ければ若干風はあるものの好天に恵まれ、日曜日は、併催イベントが多数たったのも手伝い、パーク入場者数501人の新記録を樹立しました。


コースセッティングは、キンクレールの着いたバンクtoバンクに若干の改良が加えられた程度で、ほぼ昨年と同じ。昨年のコースリニューアルから約1年経ち、この巨大セクション攻略のために足繁く通っていたスケーターも多かった。

今回のエントリー者は38名。各選手60秒2トライの予選を行ない、上位16名が翌日の決勝へ駒を進める。トップで予選を通過したのは成長痛著しい背尻陵。休みの度にこのパークへ通いコース攻略の作戦もバッチリ決まり、余裕の予選1位通過。
続いて昨年のチャンピオン、才哲治。そしてチャンピオンシップス初参加の宮崎聖が3位通過の快挙。4位に地元の西川誠。5位に昨年の鵠沼大会の覇者、白江正義。
6位には、昨年のアマチュアチャンピオン、杉本瑛生と実力者が名を連ね、シード権を持っている選手は、予選を失敗したり出走しなくても決勝へ進めるので、調整したり、
バーティカルとダブルエントリーの選手等は予選の日はバートに集中したりと、最終的に19名の選手が翌日の決勝へ駒を進める事となった。

翌日の決勝で開場を湧かせてくれたのは、当パークのインストラクターを勤める、渡辺誠。36インチの弾丸ボードでハイスピード&ハイエアー&スラッシュ!地元のチビッコ(教え子)たちの声援をうけ8位入賞の大健闘。
続く7位にはスイッチマスター、立石レオ。得意のノーリーアプローチから数々のトリックの繰り出す。
6位の豊岡航生は、あのMC本間氏が解らないほどの、マニアックなトリックで会場を沸かした。
5位に才哲治。大きなトリックと巧みなルーティーンワークで一人デモンストレーション状態となるが、今回は賞金を逃してしまう。
4位に久々登場の久保田敏弘。完成度の高い回し技は、また進化しておりました。
3位に07年度アマチュアチャンピオン、杉本瑛生。海外経験豊富な彼の試合運びは流石です。身長も伸びてダイナミックなトリックも身につけた彼も、トッププロの仲間入りといった所でしょうか。
2位にベテラン、立本一樹。一昨年屈辱の予選落ちを経験し、昨年は4位で賞金を逃したが、今回の気合いと集中力は半端じゃない。ファーストトリックのストレートジャンプでのジャパンエアーは、飛んだ瞬間に絶対着地できないと思ったが、無理矢理乗っていき、その後も得意の流すルーティーンワークでトリックを重ねた。
今回の優勝はこの人、予選トップ通過の瀬尻陵。やっぱり、やっちゃた。このパークに通い、コーチである父親と入念にルーティーンを組み立て、トリック一つ一つの精度も上げてきた彼が優勝した事は、もしかしたら当たり前なのかもしれない。現場で見れなかった人に言いたいのは、瀬尻のライディングは、子供の割には巧いとか、その類いではなく、年齢や対格差関係なくプロスケータとして、ホントに巧いんですよ。決め技のフロントサイドリップスライドトランスファー等は、海外のコンテストを見ているようです。
今回の鵠沼大会も多数の選手、ギャラリーの皆様が来場してくれました、ミニランプ大会等にエントリーしていたチビッコたちも、普段、雑誌やビデオで見ているプロスケーターたちの迫力あるライディングに感動してくれた事と思います。次回は9月13、14日に、神戸Gスケートパークでの開催です。その他にも各地でアマチュアサーキットも開催されてますので、是非会場へ足を運んでにて下さい。





杉本瑛生


立本和樹


瀬尻稜(FSRSTF)


上位8名(左から優勝の瀬尻、右端が8位の渡辺)