今年で三回目となるエレメントカップ。
昨年は日曜日が雨で予選の結果で大会が成立してしまい、残念な事に決勝を見る
事が出来なかった。今年こそ決勝を見たいと思うが、非常にも今年も日曜日は雨
の予報。
 選手代表を交え、色々と協議した結果、異例ではあるが翌日予定していた決勝

を繰り上げて予選後に行う事になった。

 鵠沼海浜公園スケートパークはご存知の通りタフな路面と大きなセクションが
特徴の国内屈指のコースである。プロの選手でも本気で攻めれば、数時間で足が
オーバーヒートをおこしてしまう。決勝まで進出すると1日で4本。想像したよ
りも遥かに過酷なのだ。





 本日のエントリーは29名。残念ながら期待の選手数名が怪我で不参加という
連絡を受けていたので予想どおりのエントリー。しかしベテランから新人プロと
日本のメディアを賑わせているスケーターが揃う。このメンバーを同時に見れる
幸せを感じつつ準備を進め、いよいよ今年の開幕戦は始まった。

 昨年よりエントリー確認の際に、参加選手にクジを引いてもらい出走順を決め
ているので、非常にバラエティーな順番で観戦が出来て楽しい。超ベテランの次
に超新星がスタート。上のリザルツで既にお気づきかと思うが超新人の1人であ
る佐川海斗が惜しくも17位で予選落ち。同じく井狩太海や田中達也といった、
昨年の全日本アマ選手権のファイナリストも、プロ大会デビュー戦での決勝進出
を逃した。

 決勝進出はお馴染みの顔が揃う。昨年の優勝者、謝花明徳も高難度トリックに
挑みながらも危なげなく予選を通過している。アメリカで長期のスケート修行を
終えて帰国の杉本瑛生が肩の力を抜いた滑りで予選1位通過。続いて個性的な選
手が自分の長所を生かして順当に予選を通過して行く。

 そして決勝。


6位 豊岡航生(ムラサキスポーツ宇都宮)


5位 春日美夢(ソニックディストリビューション)


4位 才哲治(ムラサキスポーツ)


3位 杉本瑛生(セキノレーシング)


2位 小澤正道(5050)




優勝 瀬尻稜

 結果的には王子が2位に大差をつけて貫禄の優勝。準優勝は鵠沼を得意とする
小澤正道がパーフェクトなラインでトリックをつなぎ最後のバンザイセレモニー。

世の中的には若者の台頭で世代交代が進んでいると言われていますが、まだまだ
ベテランも健在なのです。

 フレイクカップの表彰式と同時開催のプライスセレモニーでは、日本のトップ

プロ選手と子供達との触れ合いも多くうめれておりました。最後にはエレメント
よりプレゼントタイムもあって、素晴らしい土曜日となりましたね。

 残念ながら翌日は予定どおりの雨が朝から振り、バーチカル競技は延期となり

ました。こちらは改めて開催を調整し、梅雨明け後にも何処かで開催をしたいと
思っております。

 毎度の事ではありますが、進行にご協力いただいた選手、および関係者の皆様。

特別協賛として大会運営に大きな応援をしていただきましたGSMジャパン株式
会社の皆様。本当にありがとうございました。