マスターズもアマチュアも参加選手が増えてきた。
欲を言えば、プロレベルのバートスケーター参加者がもう少し増えてほしいところ。
プロ戦は世界の大会でも普通に溶け込めるレベルなので、これは見るだけでも価値あり。
バートスケーターもギャラリーも年々多くなっているので、今後が楽しみである。


プロ戦

個性溢れるプロアマ戦、アマチュアの挑戦は無く、実質プロだけのメンバーで行われた。
誰が勝ってもおかしくないプロ戦、今回の結果は次のとおり


4位中尾淳一
今回のプロ戦最年長の貫禄の滑りで会場を盛り上げていた。
最近スケートの回数も増えてきた彼、まだまだ新しいことにどんどん挑戦してほしい。
ヒール系、フロントロデオなどの持ち味を活かした滑りで会場を魅了。

3位堀米雄斗
プロクラス最年少、中学一年生の体とは思えないエアーの高さをだしていた。
ほとんどの人が苦手とする独特なトリックをたくさん持っているのだが、540やフリップという王道の技を中心としていたのが少し残念。
B\S360やフロントキャブ系をもっと入れてくるとさらに個性が引き立つと感じる。
前半でスラムにより途中で抜けたがベストラン採用なので3位入賞に。

2位佐野誠哉
今回もルーティン決めずに大会に臨むと言っていた言葉通り、全ランとも見ごたえがあった。
徐々に成熟したスケーターになりつつある。

苦手な540もしっかりメイク。リーン・バリアル・テールバッシュも印象的だった。
リップトリックも広範囲を使い流しきり、全体的に非常にバランスのいいスケートをしていた。
体の軽さも彼の魅力。

優勝 芝田元
安定感ある滑りで、自身のルーティンしっかり決めて優勝。
レベルの高いトリックをいとも簡単そうにメイクするため
どれが彼にとって難しい技か全くわからないほど上手い。
またそれが逆に、無難にやっているように見える時もあって、もったいない。

その中でも最後に見せたスティールフィッシュ540マックツイストは
惜しくもこの日はメイクならなかったが、その挑戦がよかった。

今年2戦ともに優勝を獲得した。


※この原稿を書いている今、台風15号で鵠沼のバートランプが崩壊した。
早期の復旧を望むしかない。


中尾淳一


佐野誠也


芝田元