AJSAプロツアー4戦目となるインディペンデントカップは、9月18日(日)北神戸田園スケートボードパークで開催された。惜しくも17日の予選は雨で流れたものの、日曜日は関西アマチュアサーキットの最終戦と同時開催という事もあり、会場は沢山のギャラリーや、選手達の熱気で盛り上がった。
大会会場の北神戸田園スケートパーク
プロのエントリー受付風景
メインスポンサーのハスコが取り扱うインディートラック
手前から西川、坂田、荒井、野上、山西ジャッジ
大会運営スタッフの面々
予選を1位で通過したのは瀬尻稜(ムラサキスポーツ)、海外遠征から帰国後、第2戦のエレメントカップ、第3戦のSKATE AID 2011と連覇中。予選では少し押さえ気味ではあったが、それでも1本目、2本目共に安定したライディングを見せつけた。
2位通過は春日美夢(Sonik Distribution)、彼も1戦目、2戦目と上位に入賞している選手だ。アールtoバンクでのメランコリーや、ツゥィーク、クゥーターバンクでのアーリーウープのバックサイド50がカッコ良かった!
3位通過には松木愛瑠(TRANSMIT)、とにかくクゥーターバンクでのフロントエアーがスタイリッシュ! もちろん高さも十分だった。アール系が得意な選手というイメージがあったが、レールでのトリックや、フリップ系のトリックも充実していた。
4位通過は寺井健人(SOWACA)、少し控えめなライディング内容に思えたが、ボックス系を中心にルーティーンを組み立てて、トリックをひとつひとつ確実に決めて予選を通過した。
5位通過、西川誠(ハスコエンタープライズ)、昨年までは「暴れ馬」と言った印象の彼だったが、今年に入ってメイク率、スタイル、スピードと3拍子全てがグッとあがって来た。第2戦のエレメントカップでも3位に入賞している。クゥーターバンクで魅せたフロントサイドノーズグラインドがめちゃシブだった。
そして6位には立本和樹(ムラサキスポーツ)、7位、才哲治(ムラサキスポーツ)、8位にはアップカマーの桑本透伍(ムラサキスポーツ)と続いた。
リザルトをチェックする坂田ジャッジと野上ジャッジ
決勝は8位から。
8位、才哲治(ムラサキスポーツ)、んん〜、決勝ではミスが目立ったか!? 辛口な意見ではあるが、コンテストでのライディング内容が少しマンネリ化してきた感がある。今後も上位に食い込んで行くにはトリックのチョイス、スタイルの変化も必要になってくるないのではだろうか。
才 哲治
7位、桑本透伍(ムラサキスポーツ)、予選からは1つ順位を上げたが、彼もミスが目立った様な気がする。スピード、スタイル、特にスタイルは申し分なくカッコいい選手だ。今後は経験と共に間違いなく上位に食い込んで来るだろう。
桑本 透伍
6位、寺井健人(SOWACA)、正直、派手さこそ無いが、安定した堅実な滑りだった。個人的には「パーク」より、「ストリート」が得意な選手なのだろう。カーブボックスでのトリックは非常に完成度が高かった。
寺井 健人
5位、春日美夢(Sonik Distribution)、予選では2位だったが、決勝では少し疲れたのか? 3つ順位を下げてしまった。レールでのバックサイドKグラインド、バックサイドリップスライド、アールtoバンクでのエアーは予選同様、完成度も高く、スタイル、迫力があって良かったと思う。
春日 美夢
4位、西川誠(ハスコエンタープライズ)、決勝でもクゥーターバンクでフロントサイドノーズグラインドを完璧に決めた。バックサイドボンレス、アールtoバンクでのボーズグラブもスタイリッシュだった。
西川 誠
3位、立本和樹(ムラサキスポーツ)、久々に立本らしいライディングを見た気がする。スイッチ系のトリックが決まっているときの彼のライディングは、お世辞抜きで美しい! 今回がそれだった。すでにベテランの域に達している彼ではあるが、若手に負けず今後もコンテストシーンを引っ張って行って欲しい。
立本 和樹
2位、松木愛瑠(TRANSMIT)、正直、一瞬優勝かなとも思った。トップとはわずか4ポイント差。アール、バンクtoバンク、キャニオン、レールと、セクション全体を使ったルーティーンで、トリックの組み立て方も非常に良かった。
松木 愛瑠
優勝、瀬尻稜(ムラサキスポーツ)、ジャッジ達に言わせると「文句無し!」の優勝だった。トリックの難度、メイク率が1人群を抜いてると言った感じか?
レールでのフロントハリケーンはヤバかった。最終戦でも素晴らしいライディングを期待している。
瀬尻 稜
優勝は瀬尻 稜
後列左からハスコの岸野さん、優勝の瀬尻 稜、2位の松木 愛瑠、手前左から3位の立本 和樹、3位の西川 誠、4位の春日 美夢
向かう所、敵無しの瀬尻 稜。来年も瀬尻王国は続くのか? 2012のAJSAに御期待下さい!