2012関東アマチュア地区サーキット結果





震災の影響で1年ぶりとなる塩浜第2公園。液状化で使用できなかった場所もすっかり修繕され2年ぶりの開催です。本来なら9/2の予定でしたが雨天のため翌週に延期で9/9の開催となりました。

当初は50名の受付でしたが、日程変更の影響もあり予定の重なった中部や東北からの参加者を中心にキャンセルが12名、関東アマチュア地区サーキット最終戦は38名でのコンテストとしてスタート。


ジャッジはプロスケーター3名、ベテラン2名という5人構成。左から池之上慶太、早川大輔、冨田5050カレー、鉄人 才哲治、西川キングスラーという豪華布陣。なんとプロ3人全員がAJSAプロツアー優勝経験者!


さらに進行はこの2人、ご存知AJSAメインDJを務めるインスタント本間とジェッツ森がMCとTKとDJを分業で進行。アマチュア選手が本間氏のMCで滑れる機会も少ないと思うので、これだけでも楽しかったのではないでしょうか?






38人を3グループに分けて定刻の11時に予選開始。予選はご存知の通り1分1トライ。参加者の多くはこの1分間に自分の持てる技を「どれだけ多く入れるか」という構成で練習に励んできている訳だが、実は塩浜第2公園スケートパークには落とし穴がある。

比較的イージーなパークなので、どうしても派手なアールやバンクのセクションが構成の中心になってしまいがちで、レールやカーブボックスを使わない選手が続出。

他の選手より高難度なトリックを持ってれば予選通過は簡単なのだが、通過ギリッギリの選手達は、このような構成では埋没してしまう。本来、パークスタイルとはパーク全体を使いこなしてナンボ。これを無視してしまうと全体構成や印象点が上がらないのだ。

ギリギリで予選通過できなかった選手、また通過した選手は思い出して欲しい。技をメイクする事も重要だが、パーク全体を使って自分が色々な事が出来るのだというアピールも重要なのです。

という訳で予選の結果は以下の通り。





天気予報では大丈夫らしいが、夕方のゲリラ雷雨が怖かったので予選終了後は短めのランチタイムで決勝開始。

ローカルや大人スケーターが難易度の高いトリックで会場を湧かすも、メイクがなかなか取れずに上位までは届かなかったが、やり手の子供隊に混ざって参加してくれて感謝です。ルーティーンなど少しだけ考えれば勝てますので、是非とも来年はフルエントリーお待ちしています。

全国でも屈指のレベルと言われている関東アマですが、トップ8に残ったのも常連組。昨年の常連組である佐川涼と佐藤駿平が今年はプロクラスに上がり、早くも決勝に残っているのだから、おのずとレベルの高さはご理解いただけると思う。

おそらくこの中からからも、来年には誰かがプロに上がるはずだ。

という事で5位から紹介。

5位 前田拓人(ムラサキスポーツ本厚木)

写真が荒くて申し訳ない。X-DOMEがホームというだけあって、スピード感は素晴らしい。2年連続で全日本出場は安定感のある証明。今年も3年連続の出場を決めた。

4位 渡辺雄斗(5050)

トリックの写真じゃなくて申し訳ない。昨年のFLAKE CUPキッズクラス王者だけに、ロールイン後の目標を狙う姿勢が、なにげに気に入ってしまいこの写真を採用してしまった。城南島ローカルではあるがバーチカルも順調に上達中。最近では少なくなりつつあるオールラウンダーに成長して欲しい逸材。

3位 大越幹夫(ZIMBABWE)

「おいおいミッキー! 予選は何をやってたんだい!」と言いたくなる予選だったが、彼のために弁護すると「このパークじゃ僕には小さすぎるんです」って事なんです。関東勢ではB7との相性は恐らく1番ではないかと、全日本で活躍が期待されます。

2位 白井空良(ムラサキスポーツMaps東京)

小さい身体ながら高度なトリック連発が持ち味。確実に他の選手とオリジナリティーという違いを武器に予選を1位通過したが、残念ながら2位に甘んじてしまった。しかし彼には武器がもう一つ残っている。それは高いメイク率と言う安定感である。高度なトリックはミスしやすい、これ常識ですが、彼はポンポン連発するんです。そのキャラクターが今年の関東チャンピオン獲得という大きなタイトルに結びついたのは言うまでもありませんね。おめでとう空良!

優勝 池田大亮(5050)

今年のムラサキカップ・バーチカルでのマックツイスト4連発で日本中に名前を売ったオールラウンダーが遂にアマ戦を制覇です。圧倒的なアールでの攻めに加え、城南島で鍛えたストリートテクニックを織り交ぜ、彼らしいスケートボードとして決勝を戦えたのではないでしょうか。まだまだ覚えなくてはいけない事ばかりですが、今回は圧倒的な技の大きさで優勝です。

という事で表彰式の様子です。

AJSA協賛各社様より色々な賞品が届いております。

すでにネタバレしていますが、名前を呼ばれるまでの池田大亮(左)。


そして優勝決定の瞬間!

スケールvsテクニックはジャッジも3:2と割れましたが、今回はスケールに軍配が上がった模様です。ジャッジが別の人間なら結果が逆だったかも、またはならなかったかも? でもそれがスケートボードコンテストの面白いところです。




本日もお暑い中、多数の応援団の皆様にお集まりいただきありがとうございました。これにて関東アマチュア地区サーキットを全て終了となります。今年も多くのご声援、お付き合い、誠にありがとうございました。

まだまだ全日本アマチュア選手権が残っています。B7スケートパークはアマチュアの皆さんに取っては難敵ですが、関東代表として思い切って自分を日本中の仲間にアピールしてきて下さい、健闘を祈ります!








屋内であるX-DOME大会は梅雨時の大会会場として定番なのだが、
ここ数年、何故か雨が降らない。なので今日の様に晴れるとサウナとなる。
しかし今の選手達は過酷なコンディションも承知済み、水分補給と休憩を
上手にコントロールして大会を盛り上げてくれた。

第2戦のエントリーは52名、初代ジュニア層の一部がプロ昇格で抜けて行く中、
優勝候補達のレベルはさらに高くなり、高得点が予想される大会であったが、
驚いた事に第2世代のジュニア層の初エントリーも増加している。
事務局でエントリーリストを製作していて、初めて見る名前が増えて行く事は
運営者冥利につきる。そして新しい選手が表れる期待館も膨らむ。


今回のジャッジ。前列左から亀岡祐一(ダブルフェイス)。才哲治(AJSA公認プロ)
山内一世(ムラサキスポーツ)、AJSA初ジャッジの寺井健人(AJSA公認プロ)
そして5人目はチーフジャッジのキングスラー(AJSA)の布陣。
左奥にMCジャッツ森、DJマコトとX-DOME大会らしい運営キャスト。
熱い中、予選は4グループに分けて進行された。


第1戦では表彰台、地元X-DOMEで予選ボロボロだった某選手はパークの片隅で号泣!






有馬昂希


傳田郁


岸 海


決勝に初めて出場するのが3名のみ、残りの13名は関東アマの「顔」となる
常連組で決勝はスタートしたが上位4名が200ポイントオーバー高レベルな
戦いとなった。5〜6位も190点台で普通ならメダルゲットである。


そして決勝に残った2人。

今日は岸海選手に勝利の女神が微笑みました。

入賞された8名の選手(左から1〜8位)。おめでとうございました!

2位の傳田選手(左)と3位の有馬選手(右)は1ポイント差!




AJSAチャレンジ6年、最年長の杉原選手にキングスラーから特別賞!

まもなくランキングも発表されます。残すは塩浜大会のみ。
全日本へのサバイバルも最終局面に向かいます!





開幕しました関東アマチュアサーキット



Map's東京。公式練習時間。


エントリー開始!

若い世代が少しずつ大きくなってきた!



関東アマ開幕戦は44名。
ここマップス東京でどのような攻め方が繰り広げるのか。
このパークを生かせるかが勝敗の鍵となるでしょう。
おなじみのメンバーが集う中、今回はどのようなライディングが見れるか楽しみ。





予選、1分のワントライ。このランで44人から16人の決勝進出者が決まる。
無難にまとめるか、ガンガン攻めるか。予選1本の使い方も選手によって差がでるので面白い。



予選1位通過は作本泰己。
ヒールフリップのバリエーションを駆使したパーフェクトランで見事1位!



わずか60秒1本勝負の激戦から勝ち残った16名、
決勝は60秒2本のチャンス。
自分を出し切ることができたのか?



そして決勝。入賞者の上位8名のご紹介!




8位:小林紗輝、F/Sテールスライド




7位:星野玄翔 、F/Sボードスライド




6位:渡辺雄斗・B/Sブラント




5位:西川礼・Kグラインド





4位:白井空良




3位:傳田郁


■写真15
2位:飯田泰彦




優勝:有馬昴希



表彰式。上位8名が賞品を手にした。


入賞者上位8名


左から3位:傳田郁、2位:飯田泰彦、優勝:有馬昴希


良い天気に恵まれたAJSAアマ開幕戦。
最近ではずっと若年層が目立っているが、彼らが大人になって上下世代層が厚くなるとまた面白い。
同日の午後にはプロ戦決勝が行われたが、プロの滑りから学ぶ点はまだまだ多い。


今年も怪我の無いように、沢山の年代の出場を期待してます。
個性を大事にしてスケートして、さらにジャッジを困らせて、逆に観客を喜ばせて欲しい。開幕戦お疲れ様でした。


(Photo byGEN Ogawa / Text by Vertman)