台風27号と28号の影響で1ヶ月の延期となった全日本アマチュア・スケートボード選手権。
仕切り直しは絶好の快晴、そして風も弱く、とても12月とは思えない良い条件で開催できました。




事前の天気予報が良かったのか、エントリーも多く、全日本アマ選手権は土曜日に56名で開始。
全国から集まった猛者達に、失礼のない様に11〜12名の5ヒートに別けて予選を開始したが、
本来の開催予定日である10月よりも日が落ちるのが早く、予選が終了した3時半は暗くなり始めていた。
これから準決勝を開始すれば、滑走条件に差が出てしまうので日没サスペンデットとした。





翌12/1は前日の続きで準決勝から。コースオープンを1時間早めて2時間のウォームアップ確保。
若い選手が増えたせいもあるが、普段、学校へ行く時間と変わりないという事で元気すぎる(笑)。

この準決勝にはご存知の通り、来年の公認プロ資格の権利が上位8名に与えられる。
ある意味、多くの選手にとって全日本の最大のポイントを左右する2トライなのだろう。
怪我で2名を欠いて14名での準決勝になったが、200ポイントを上回る選手が7名!!
間違いなく過去最高レベルの準決勝である。



朝一の準決勝を終え、レディース、ジュニア、マスターズを挟んで夕方から決勝スタート。


10位 岸 海玖空(ムラサキ八王子)

昨年に続き全日本キッズ2連覇で全日本に進出。小さいながらノビノビと楽しんでいたのが印象的。


9位 服部 翔(ムラサキ鶴見緑地)

関西地区2位から決勝進出。決勝では調子を崩して準決勝より順位を下げてしまった。


8位 星野 大喜(トリックスター)

こちらはジュニアを征して本戦出場。お兄さんを1人抜いて見事に8位のメダルをゲット!


7位 小幡 ショーン(MOSSY'S)

準決勝8位通過と辛くも公認プロ資格ゲット。中部地区代表として唯一の決勝進出で意地を見せた。


6位 高萩 翼(POST)

福島県からエントリー。今年は関東&東北サーキットを精力的に転戦。その経験が全日本ヘ繋がった!


5位 奥野 光基(ムラサキ大和郡山)

今大会のベストトリックともいえるベニハナフリップ着地が時間内に決まっていたら、、、、


4位 池田 大亮(ムラサキMaps東京)

関東1位の実力は充分に発揮。バーチカルではマックツイストも使えるオールラウンダーである。


3位 傳田 郁(プロショップカスタム)

予選、準決勝よりも難度を上げて全日本タイトルに挑んだが今一歩で届かず。玄人好みの13才!


2位 白井 空良(ムラサキMaps東京)

プロ資格を放棄し続け全日本挑戦。他の選手と違うルーティーンで攻め続けたが惜しくも2位。



優勝 石塚 佑太(オザワ商店)



東北サーキットを3連勝で全日本へ、そして完全制覇!
北海道在住の石塚兄弟の弟という事で、他のイベント等で注目を集めていたニューカマーが
兄が取れなかった全日本タイトルをゲット。
黄金の13才世代では体格に恵まれ、滑りも大人顔負けで乗れているところが好評価だった。






スノーボードやサーフィンでも、コンテストにおけるヤングガンの活躍が聞こえる昨今。
低年齢化を危惧する声も聞こえるが、現場では3年後、5年後、そして10年後の未来を見据え、
日本の横乗りスポーツは新たな時代に突入した事はまちがいない。
想像と現実は違う、だけどB7で開催される全日本には間違いなくスケーターを成長させる
パワーがあると思う。皆さんおめでとうございました。




引き続き他のクラスのリポートに続きます。
一昨年は雨、去年はピクシーズでの代替開催と、じつはB7での開催は初めてなんです。

まずは全日本レディース選手権の模様から。
今年は10名の選手がエントリー。ホンワカ系がらガリガリ系まで多彩なメンツが集まりました。
結果的には常連組が上位を独占してしまいましたが「これが女子か?!」的な凄いアタックで
過去最高の盛り上がりを見せた事だけは伝えておきたいと思います。


3位 伊佐 風椰(ムラサキX-DOME)

女子にして中部サーキット優勝のテクニシャンだがB7のセクションをもっと攻められたはず!


2位 西村 碧莉(ムラサキ原宿)

昨年の女王も果敢に攻めて2連覇を狙ったが、今年はお姉ちゃんが切れすぎてましたね(笑)。


優勝 西村 詞音(ムラサキ原宿)

昨年の涙もなんのその。男子でも二の足を踏む「新皆殺しレール」を攻めまくっていたのは凄い!
ラストトリックのフリップイン皆殺しでダメージを受け、全日本はDNSとなったが感動のランでした!






続いて全日本ジュニア選手権。全日本決勝に備えてキャンセルが数名出てしまったが
ほとんどの選手が全日本とのダブルエントリーなので実力は保証済み。
このクラスも、早くも世代交代が始まってる予感がします。


3位 柴崎 航(ムラサキ八王子)



2位 原 海渡(FLAKE)



優勝 星野 大喜(トリックスター)






左からキッズ2位の池田大暉、森本B7オーナー、キッズ優勝の岸海玖空も表彰



そして過去最大の8名がエントリーした全日本マスターズ選手権。
まだまだ認知度が足りないのか、協会的には今後の重要課題クラスだけに続けて行きたいと思います。


3位 大矢 徹(B7 EASTSHOP)



2位 ピーター・フレジャー(WATERCOLOR)



優勝 本木クレビソン(アクションブルーチップ)













とにもかくにも楽しい2日間でありました。
会場に来た皆さんには「なぜ全日本はB7ばかりで開催されるんですか?」の答えがわかりましたよね?
今年は東北の選手も、九州の選手も、例年より多く参加していただき素晴らしい大会に成ったと思います。
日本各地から選手が「この場所」を目指し、そして一堂に集う事で発生する壮大なパワーを、
そして、それを受け止めるB7、そして森本家、そして裏方を手伝ってくれたB7ローカルの皆さん!
本当にありがとうございました!


写真:伊藤寿(全日本アマ決勝)
写真&文章:AJSA事務局