2013関西アマチュア地区サーキット結果



最初に一言! いやぁ、今回はみんなめちゃくちゃ上手かったね!
9月1日、8日と2週に渡り、雨で流れた関西サーキット第3戦は、9月29日に北神戸田園スポーツ公園において無事開催する事が出来た。エントリーは45名と、50名を少し下回ってしまったが、全日本出場を賭けた最終戦ということもあり、選手全員が気合い十分! 非常にレベルの高い戦いとなった。

うぇいっ!


準備完了です!


エントリー受付風景


練習風景


最終戦、みんな気合い入ってます!


受付担当のパンクちゃんと森岡ジャッジ


坂田ヘッドジャッジによるスタッフ紹介とラーダーズミーティング


左から野田、今井、坂田、森岡、高澤ジャッジ


音響担当の坂田亜璃釈プロ


MCのカズ2とタイムキーパーのパンクちゃん




予選を231ポイントで1位通過したのは、第1戦の京都で2位に入賞している中谷太紀(FIVE CROSS)、少し見ない間に滑りも風格も大人っぽくなっているのには驚いた。
2位通過は兼本理玖(ムラサキ岡山)、彼も見るたびに安定感、スタイル、トリックの難度が増している。
3位通過は宮城栄吾(ムラサキ伊丹)、小柄な選手だが、個性のあるライディングで技の難度も高かった。
4位通過には服部翔(ムラサキ鶴見緑地)、長身から繰り出す難度の高いトリックは、どれもがスピーディーで、ルーティーンの組み立ても素晴らしかった。服部は前回の深北では準優勝しているだけあって、今回も調子が良さそうだ! 
そしてレディースライダーの中村貴咲(CASINO DRIVE)が、いつもの男子顔負けの滑りで5位通過。
アダルト代表、赤いTシャツがナイスな青木洋平(スポーツタカハシ)も、ボックス中心のライディングではあるが、スピードに乗った展開の早いルーティーンで205ポイントを獲得して6位で予選を通過した。
7位にはミスターブラント奥野光基(ムラサキ大和郡山)、ベニハナ炸裂で今回こそ優勝を手にする事が出来るのか? 期待が膨らむ。
そして8位に岩本悠平(ムラサキ倉敷)、9位には景山武士(ハヤシトレーディング)、10位は小林史弥(ムラサキ鈴鹿)と続いた。



予選のリザルトを確認する選手達


予選のリザルトを確認する選手達2


それではいつもの様に、決勝の入賞者を8位から。

8位、青木洋平(スポーツタカハシ)195ポイント

アダルトの入賞は個人的にも非常に嬉しい! 予選同様、スピーディーで展開の早いルーティーンは非常に見応えがあった! 写真はボックスでのフロントサイド50−50からのフリップアウト!

7位、岩本悠平(ムラサキ倉敷)199ポイント

全体的に見ても落ち着きのある安定したスムーズなランだった。予選から殆ど乱れる事無く、ひとつひとつのトリックがクリーンで完成されていた。スタイルもスピードもあってとても良い滑りだった。

6位、兼本理玖(ムラサキ岡山)206ポイント

予選では2位通過と好スタートだったが、決勝では少しミスが目立った。レールにボックス、アールと、オールラウンドに滑れる兼本は、前回の第2戦でも3位に入賞している選手だ! 今後も間違いなく頭角を現してくるだろう。

5位、奥野光基(ムラサキ大和郡山)209ポイント

得意のオーリーブラントこそ出なかったものの、バンクtoバンクでのベニハナが炸裂! クウォーターバンクでのフロントエアーも高かった。間違いない! 光基は必ず全日本でブチカマしてくれるだろう!

4位、柿谷斗輝(B7 EAST SHOP)213ポイント

いやはや、彼もまた末恐ろしい選手のひとりだ! クウォーターバンクのリップからのオーリーフリップを激ヤバメイク! 全日本での彼の滑りは超必見だろう!

3位、中谷太紀(FIVE CROSS)225ポイント

予選では231ポイントでトップ通過したが、決勝では3位に留まった。顔も、格好も、滑りも、全部がいきなり大人っぽくなっていたのでビックリだった(笑) とにかく見るたびに上達している選手だ。個人的に私は彼が関西では一番高得点でプロ昇格権のキップを手にする選手だと睨んでいる。

2位、尾崎将太(カットバック)229ポイント

ザッキー、スタイルバリバリでカッコ良かった! とにかくスムーズで流れのあるルーティーンはジャッジの評価も高かった。おまけにノーミス! もしかしたら優勝かな? なんて一瞬思ったけどね(笑)

1位、服部翔(ムラサキ鶴見緑地)236ポイント

一言、文句無し! 全日本でプロの称号をゲットして下さい! 期待しています。

優勝は服部翔選手


左から2位の尾崎選手、優勝の服部選手、3位の中谷選手


入賞者の面々


特別賞の兼本鈴菜選手


特別賞、柴田知樹選手の断崖絶壁からのエレベータードロップは激やヤバでした!


と言う事で、2013年AJSA関西サーキットも滞り無く閉幕する事が出来た!

全日本出場権を獲得したポイントランキングトップ16名の熱い滑りが繰り広げられる全日本選手権大会は、10月26日、27日の2日間に渡って、三重県のB7スケートボードパークで開催される! 彼らの活躍に乞うご期待!!

また来年お会いしましょう!


(写真/文 塩谷眞吾)






AJSA関西サーキット第2戦は爽快な青空の下、大東市の深北緑地公園スケートパークで開催された。いつもならここでパークの写真や、エントリーの様子、そしてみんなの素晴らしいライディング写真を掲載するはずなのだが、なんと大会終了直後に私のパソコンがクラッシュするというアクシデントに見舞われてしまい、全てのデータ、及び写真が消滅してしまった!

と言う事で、写真を楽しみにしていた読者には申し訳無い限りではあるが、今回は文章だけのレポートになってしまうと言う事だけ最初に述べておく。



エントリーの方は56名と第1戦を少し上回った。今回もいつもの様に関西以外の遠方からも多数の選手が会場に足を運んでくれた。


パークのコースレイアウトは、ショート&ミディアム、そしてロングのダウンレールにカーブボックス、バンクtoバンク、クウォーターバンクと、アール系が得意な選手達にとっては少々厳しい感じのコース設定となっている。またストリート系が得意であっても、レールセクションがメインなので、高得点を得るには技のレパートリーやコンビネーションも必要になって来るだろう。

予選ではミスの少ない選手が得点を稼いで上位に食い込んだ。また技のレパートリーやルーティーンもジャッジは良く見ていた。同じトリックを何度も繰り返したり、難度があっても迫力に欠けているトリックは評価が低かった。今更ながら当たり前な話だが、ライディングにスタイルとスピードがあって、ルーティーンが良く、トリックの完成度が高い選手達が評価された。

予選では常にコンテスト上位入賞をキープしている奥野光基(ムラサキ大和郡山)が16位タイでギリギリの通過。永井輝波(ムラサキ岸和田)は小柄な体型ながらも、細かくトリックを連発して15位通過。前回の火打形で優勝している景山武士(ハヤシトレーディング)は、アールの少ないセクションに苦戦しながらも14位で決勝へ。アップカマーの上村颯(is OLLIES)も年少とは思えない安定したライディングで7位通過。藤山翔平(TRIAL)も217ポイントで6位と、スピードがあって良かった。清水将貴(ムラサキ泉南)は得意のレールトリックをクリーンに決めて220ポイント獲得5位通過。2位には240ポイントで八崎翔平(ムラサキ大和郡山)。そして1位通過はノーミスのライディングで服部翔(ムラサキ鶴見緑地)が250ポイントで、それぞれ決勝に進出した。

決勝で本領を発揮したのが八崎翔平(ムラサキ大和郡山)、とりあえず1人だけ違う動きをしていた。トリックをするたびにジャッジとギャラリーから歓声が沸き上がった!レールでのフロントスミスからの36アウトが印象に残っている。もちろんスピード、スタイルも申し分無かった。246ポイントで見事に優勝! 2位には服部翔(ムラサキ鶴見緑地)、予選では2位以下に10ポイント以上の差を付け1位通過したが、決勝では少し迫力が足らなかった様に思う。それでも安定したライディングで224ポイントを獲得。3位には兼本理玖(ムラサキ岡山)が216ポイントで。第1戦では予選落ちだったが、今回はトリックもライディングも安定していた様に思う。4位には青木洋平(スポーツタカハシ)あまり見かけない選手だが、スピードがあって良かった。5位の景山武士(ハヤシトレーディング)は、スタイルとスピードでカバーした感じか?

トリック的にはお世辞にも良かったとは言えないが、シャープで切れのあるライディングはジャッジ好みなのだろう。6位は大人の滑りで清水将貴(ムラサキ泉南)が、7位は中川龍哉(ムラサキ金沢)、そして今年こそプロ昇格を狙う奥野光基(ムラサキ大和郡山)が201ポイント8位で、これまた決勝でもギリギリ入賞を果たした。

今回、個人的に少し嬉しかったのが、20代の選手達がいつもより多くエントリーしていた事だ。毎回述べているが、選手の低年齢化に歯止めがかからない近年の関西サーキットではあるが、今回は優勝した八崎、6位の清水など、20代の選手達が活躍してくれた。子供達に独占されがちなここ最近の表彰台だが、次の第3戦、そして来年以降の関西サーキットはぜひとも大人の滑りで20代、30代の選手達に活躍して欲しい限りである! 次回は9月1日、北神戸田園スポーツ公園。真っ黒に焼けたみんなの顔を見るのが楽しみだ!

(文 / 塩谷眞吾)






AJSA関西サーキット第1戦(開幕戦)は、4月28日(日)好天に恵まれた京都火打形スケートパークにて開催された。エントリーの方も久々の50名越えということで、選手、スタッフ、ギャラリー共に期待が膨らんだ!


火打形公園スケートボードパーク



エントリー受付風景

坂田ヘッドジャッジによるライダーズミーティングとスタッフ紹介

予選を1位で通過したのは奥野光基(ムラサキ大和郡山)、パーク全体を使ったスピードのある無駄のないライディングで237ポイントを獲得! 2位には吉岡賢人(ムラサキエミフルMASAKI)が落ち着いたライディングで1つ1つのトリックを正確に決めて217ポイントで決勝進出。3位通過は中谷太紀(ムラサキ岸和田)、昨年和歌山のSkate Park Pyxis で行われた第2戦で、いきなり7位に入賞したニューフェイスだ! 身体も一回り大きくなって、トリック、スタイル共に磨きがかかっていた。ポイントは215ポイントだった。そして4位には男子顔負けのライディングで中村貴咲(CASINO DRIVE)が214ポイントで、5位には景山武士(ハヤシトレーディング)、6位に木村匡利(Seven Two Surf)と続いた。




おなじみ、MCはカズ2、タイムキーパーはパンクちゃん

左から今井、荒井、坂田、高澤、森岡ジャッジ

音響担当はヴェニス

昨年同様、選手達の低年齢化には全く歯止めがかからない状態の関西サーキットではあるが、小学生、中学生ながらも上達の早さには驚かされる! また、昨年まで常に上位を独占していた笹岡3兄弟、池けやき、平松凱らが今年からプロに昇格した事で、関西アマチュア勢の優勝争いにもよりいっそう拍車がかかっている様にも思われた。

それでは決勝で入賞した選手達を8位から。

8位、木村匡利(Seven Two Surf)186ポイント

小柄な体型ながらもスピードとスタイルがあってカッコ良かった! クゥォーターバンクからの飛び出しオーリー360、フロント50、ロックンロールが印象に残っている。

7位、遠藤匠馬(Seven Two Surf)190ポイント

この選手はバーチカルをやると上手くなるんだろうなと思う。ハンドプラント、レイバックエアー、フロントロック、どれもが個性的で魅力的だった!

6位、頼慧泰(ムラサキ倉敷)192ポイント

簡単に言ってしまえば大人の滑りだ。バンクtoバンクでのベニハナ、アールでのフィーブルtoフェイキー、フロントロック、さらにボールでのフロントブラントは見ている全ての人の口から声を出させた! 期待十分! 今後も上位を狙って欲しい!

5位、吉岡賢人(ムラサキエミフルMASAKI)219ポイント

予選では2位通過と好調だったが、決勝では少しミスが目立った。それでもバンクtoバンクでのオーリーフリップ、飛び出しからの360キックフリップと、得意のフリップ系の技をクリーンに決めた。アール系のトリックや横流し系が加われば、今後も十分上位を狙える選手だ。

4位、中村貴咲(CASINO DRIVE)239ポイント

正直、アール系中心のトリック構成ではあるが、素晴らしいライディングだった。ボールでのフロントスミス、ハリケーン、フロントディザスター、ミラーフリップ、e.t.s.、全てが完成されている。中学1年生になったばかりの中村貴咲は、この先末恐ろしいレディースライダーだ!

3位、奥野光基(ムラサキ大和郡山)242ポイント

決勝2本目、中盤まではノーミスで優勝かと思わせた! 少し緊張したか? トリックの難度、スピード、ルーティーン、どれも申し分無かった! 今回の悔しさは、次回の第2戦、第3戦と繋げて行って欲しい! 君なら必ず優勝出来るだろう!

2位、中谷太紀(ムラサキ岸和田)247ポイント

予選同様、非常に良い滑りだった。とにかく安定していると言うか、スケートに乗れている! と言った感じだ。フロント、バック両サイドでのフィーブルtoフェイキー、バックスミス、フロント50−50リバースアウト、フロントエアー、全てがクリーンだった。今後注目の選手だ!

優勝、景山武士(ハヤシトレーディング)254ポイント

すごい選手が出て来たものだ! スケートをはじめてまだ2年も経ってないとか言っていたかな!? いやはや、誰が見てもカッコいいと言わせるライディングだ! スピード、スタイル、トリックのチョイス、どれも良かった。今更ながらだが、スピードがあって、横に流れて行くディスタンスのあるトリックやライディングは素敵だ! 更にジャッジ好みのこれらの滑りは評価が高い。まぁ、それだけ難しいって事だろう。景山武士、関西では要チェック度◎のナイスガイ!


左から今井ジャッジ、2位 中谷、優勝 景山、3位 奥野、高澤ジャッジ

次回、第2戦は6月30日(日)東大阪の深北緑地公園スケートパーク、更にパワーアップした皆に会えるのを楽しみにしている。

(写真/文 塩谷眞吾)

p.s.

表彰式終了後に集計ミスがあり、6位以降の選手の順位が数名入れ替わってしまい、ご迷惑をかけた事をここにお詫び致します。