2014九州沖縄アマチュア地区サーキット結果



2014年のAJSA九州サーキットも早くも最終戦を迎えました。

今年の九州サーキットは僕がオーガナイザーを務めてから最もレベルの高いサーキットです。なので今年のライダーたちならやってくれるだろう!という願も込めて、第三戦はストリートスケーターの鬼門であるライブスケーツ古賀での開催にふみきってみました。





ここのパークはは見ての通りアールメインのパーク。しかし非常に計算されていて、ノープッシュでラインが組めるし、ストリートスケーターでもハンドレール、レッジ、バンクインなどで攻めれば高得点が狙えるパーク。

それだけにコンテストの上位に食い込むストリートのライダーも参加し、アールが得意なライダーVSストリートが得意なライダーの戦いが見たかったが、残念ながら参加者は予想を下回り17名。


しかし、こちらは嬉しい誤算。
予想以上に非常に中身の濃い大会となりました。

おそらくこの4年間で一番レベルの高い大会だったんじゃないでしょうか。
それだけに今回参加した17名の選手の心意気とライディングに拍手を送りたいと思います。



では、大会のレポートに参りましょう。
まずはジャッジとMC、スタッフの紹介。



左から永田プロ、MC中牟田氏、田中プロ、吉川プロ、ヘッドジャッジ武石プロ、松原プロ、池元プロ、最後にサングラスを被り途中のカメラマン、DICEK氏。

そんな布陣でスタートです。

今回は17名とあって、思い切って予選は行わず全員1分間2トライという予選決勝方式で開催しました。

また、1トライ目が終わった時点で仮順位を発表し、今、自分が何位なのか?優勝するためにはどれくらいのレベルをあげた滑りをしなくてはならないのか?というのがわかる仕組みも導入してみました。

その甲斐あってか無かったかはわかりませんが、やはり1トライ目だけの順位と最終的な順位は大きく異なるものでした。

それでは恒例の入賞8位から。

8位 松山 紘多郎
アールでは勝てないと判断し、カーブ、レッジ、回しで攻めて来た松山。前半20秒はノーメイクに終わるも最後にカーブトリックやキックフリップなどをメイクし、最後のハイスピードからの360キックフリップでバンクインが効き、見事苦手と思われたパークで入賞。

7位 草西 恭凡
2トライ目に得意とするオールドトリックやエアウォークなどを織り交ぜ、パーク全体を使い7位入賞。
最初のダブルエアウォークが決まっていればもう少し順位が変わったかもと思わせる惜しいダブルエアウォークであった。

6位 瀧下 海人
成長著しい瀧下。今回準優勝となった福田凛之介の弟子というだけあって、パークの使い方がうまい。
特に1stトリックで魅せたベニハナエアーはまれに見る奇麗さでジャッジからも歓声が湧いたほど。

5位 宮崎 健太
佐賀からの刺客 宮崎健太。膝を怪我をして本来の力を出せていなかったものの、今出来るベストな滑りを出そうとしていたように見えた。トランスファーのBSオーリーやお手本のようなスミスグラインドなど、足をひきずりながらもパーク全体を使い奇麗にまとめ5位入賞。

4位 相原 ヨシカズ
毎度優勝候補の相原も、さすがに古賀では惜しくもメダルゲットはならず。アールで勝てないと見た相原もアールも触りつつ、ストリートを中心に攻め、レッジ、カーブでポイントを稼ぐ。今回唯一ハンドレールにインした点数も大きく評価され、苦手なパークでも4位という結果はさすがです。

3位 松尾 栞汰
小さな巨人もずいぶん大きくなってきました。ぶっ飛びのバックサイドグラブ、奇麗なアール、こぶのトランスファーなど安定した滑りで堂々の3位入賞。おめでとう!



2位 福田 凛之介
今回の優勝候補筆頭、福田。しかし、大会数ヶ月前に事故により骨折、入院。本気の滑りを出せないまま挑んだ今大会も、蓋をあければ圧巻の滑りで準優勝。ボールでの5−0やぶっとびのバックサイドエアーには度肝ぬかれました。ラストのBSグラブの360オーリーもお見事!!これからが楽しみです。


そして1位は広島からエントリーの影山 智明!!
正直今まで見た古賀パークでのラインで過去最高のライディングだったと思います。
プッシュをしなくても十分スピードが出る古賀で、さらにあえてプッシュを追加し、鬼っぱやからのフロントフィーブルやぶっとびのBSオーリー。いちいち全流しをするコーピングトリックたちに加え、最後は3メートルのボールにノーパッドで探り無しのロールイン!!オールメイクでダントツの過去最高のランで優勝をかっさらっていきました。




ドキドキの瞬間・・・。



喜びの瞬間です。
二人のランはジャッジも惚れ惚れしてました。
感動をありがとう!!


表彰台の左から3位松尾、1位影山、2位福田

これにて2014年の九州サーキットも無事終了。

毎年言ってますが、上位16名は全日本AM選手権に是非とも参加し九州魂を見せつけてやってきてほしいです。楽しみにしてます。

Text by Junn & Photo by DICEK












梅雨シーズンまっただ中でのAJSA 九州サーキット 第二戦!!

数日前に巨大台風が九州を通過していきましたが、
思いのほか被害は無く無事に開催することができました。

ということで第二戦は安心のインドアスケートパーク SWITCHです!

当日キャンセルも複数出てしまい、参加者は31名とやや少なめ。
それでも鹿児島、大分、熊本、長崎、福岡と九州各県からのエントリーがあり、
各地の猛者が集結しました。

今回の受付はムラサキスポーツから吉川、永田の両プロが行ってくれました。

受付をすませ早々選手はプラクティスタイム。

約1時間弱のプラクティスタイムを終了し開会式&オーガナイザーの私の挨拶。


今回のジャッジ陣も現役プロばかり。

左から吉川プロ、前田プロ、ヘッドジャッジ武石プロ、田中プロ、そして鹿児島から池元プロの5名。

MCはFLC,TUFLEGのライダーである西田 耕治が初参戦!

タイムキーパーはムラサキスタッフ兼ライダー永田プロ。

今回もスタッフ布陣がほぼ全員プロという豪華スタッフでした。
協力してくれるスタッフ、ライダーに感謝です!

開会式を終え前半15名、後半16名に分かれて1ヒート、2ヒートで予選を開始。

SWITCHパークは1戦目の長崎小江パークほど広くないので、
慣れてないライダーにはタイミングが難しい。

しかし今年はやはり去年までとは違います。
皆しっかり乗って来て、レベルアップを感じさせてくれました。

若干の番狂わせもありつつも、上位16名が決勝へ進出を決めました。



決勝の始まる13時半ころとなれば、室内の湿度、温度ともに半端ない状態に・・・。

見ている側もアツさでやられてしまいます。

そんな中ですが、決勝戦はもちろんやってきます。
ということで決勝戦行ってみましょう。

とその前に・・・
予選を5位で通過した相原ヨシカズが練習中に膝を怪我するというアクシデント!
残念ながら決勝は棄権となり、実質15名でのバトルとなりました。

毎回ハイスキルを魅せてくれるライダーなだけにとても残念。
しっかり治して3戦目に期待です。

今回もそんな魔物の住むコンテストでしたが、
上位8名のスキルはやはり安定してます。

8位 小川 雄太
優勝候補の一角でしたが、今回は勝負をかけてきた結果残念ながら8位。
フリップバックテールやポッシの50−50などを狙うも残念ながらメイクならず!
それでもトランスファーのビッグオーリーや基本トリックを着々とメイクするあたりはさすがでした。



7位 田中 裕
大会ごとにスキルをあげ、とうとう入賞するところまで来ました。鹿児島の雄。
奇麗な高いオーリー、安定したボードスライド、得意のフロントフリップなどを奇麗にまとめ見事7位入賞。
4年前からは考えられませんね。



6位 宮崎 健太
久々の大会参戦。こちらは佐賀の雄。
久しぶりに見た健太でしたが、相変わらずクリーンなアールさばきに加え、レール、回しも上達してました。
写真のフロントサイドスミスはなかなかのスタイル入りっぷりでした。



5位 平島 聖士
前回大会、決勝開始10秒で姿を消した男が見事リベンジ。
特に写真のフラットバンクからのウォールでのキックフリップはおそらく時間外ながらも
完成度なども含め今大会中のベストトリックだったと思います。
たらればは禁止ですが、これが時間内だったら・・・と思わずにはいられないナイスメイクでした。


4位 松尾 栞汰
久々の参戦であったが、相変わらずの安定感でしっかり上位をキープ。
レッジでのケーグラインドやアール、レールなどそつなくこなしていたのが印象的。



3位 福間 偉璃
1メートルジャンパーである彼は、見ての通りの完全なるオーリーマスター。
素晴らしい飛びを軸に、得意の360フリップ、カーブトリックなどを織り交ぜ見事3位入賞。



2位 福田 達也
今大会の優勝候補筆頭。そのスキルは誰もが認めるスーパーテクスケーター。
しかしそんな福田もAJSAのプレッシャーからか?いつもと比べてぎこちない動きが多く感じられたが、
ダウンレールでのバックリップ、レッジでのバックスミス180など、ハイレベルなトリックのメイクを重ね、
見事準優勝。


そして1位は!!!
熊本の雄 小さな巨人こと米野 舜士!
今大会で最もパーク全体を使いこなし最後にバンクtoバンクでのバックサイドヒールを決める
ほぼパーフェクトなランを見せ、見事初優勝!!



若干12歳の米野。まだまだ体が小さいので迫力こそかけるが、今回は文句無しでの優勝と言えるでしょう。





ドキドキの瞬間・・・。


喜びの瞬間!!
おめでとう舜士!!


表彰台の左から福間、米野、福田


入賞者の8名

次回は9月7日に古賀パークでの開催です。
ライダーにとっては鬼門となる難しいパークですが、
今年のメンツならなかなかやってくれそうな気がします!!




次回の優勝、今年の総合優勝は誰の手に!?
楽しみにしています。

Junn








今年も始まりました。
AJSA 九州サーキット。

今年で4年目!?早いものです。

さてさて。2014 の1戦目 開幕です。

場所は長崎は小江パーク。
参加者は鹿児島、大分、熊本、長崎、宮崎、沖縄からのエントリーで合計40名。

4年目ともなれば受付も早々に終了し、予定とおり10時半には
オーガナイザー私 清水の挨拶で開始。


MCはムラサキスタッフ 中牟田氏。
タイムキーパーはムラサキスタッフ兼ライダー永田プロ。

そしてジャッジ陣はこちら。

左から吉川プロ、松原プロ、ヘッドジャッジ武石プロ、田中プロ、前田プロ
というMC以外が全員プロという豪華布陣。

九州スケートシーンの深さとつながりを感じます。
協力してくれるプロライダーに感謝です!

開会式も終了早々、前半20名、後半20名に分かれて1ヒート、2ヒートで予選を開始。

すると今年の大会は今までの3年とは違うぞ!?
のっけっからレベルの高い滑りが続き、あっという間に40名終了。
上位16名が決勝へと進む。

スキルの高い選手が予選で落ちたり、これまでスキルを出し切れず悔しい思いをしてきた選手が予選を通過したりと、
なかなかこれぞコンテストという予選結果でした。



それでは決勝参りましょう。
予選ぎりぎり通過の平島 聖士からのスタート。

しかし平島、いきなりハプニング。
バンクでスタックし、下まで落下。

手首を痛めリザルト無しでの棄権となってしまった。
彼ほどのスキルをもったライダーでもこんなことが起きてしまうのだから
やっぱり何が起こるかわからない。コンテストには魔物が棲んでます。

そんな魔物の住むコンテストでもしっかりと自分を出せたのが、
入賞者8名だと言えるでしょう。

8位 相原 ヨシカズ
ハンドレールでのバックサイドブラントスライドを2発でメイクするほどのスキルをもつが、コンテストではメイク率も重要。
残念ながらトリックが繋がらず惜しくも8位。



7位 萩原 健二
ベテランらしい安定した滑りで予選を難なく通過。
昨年優勝した大会だけに連覇を期待していたが決勝は思ったようにメイクが繋がらず7位に。


6位 米野 舜士
スノーボードとスケートボードの二刀流の熊本の小さな巨人こと米野。
今回も安定した滑りでヒップでのバックサイドヒールは鉄板トリック。
しかし、セクションが大きい小江パークだけに迫力が周りに追いつかず、思ったほど順位が伸びなかった。



5位 草西 恭凡
5位からは接戦であった。
オールドトリックを取り入れた独特なスタイルの草西だが、カーブや回しも成長し、
より幅の広いスケーターになってきている印象を受けた。
今回もオールドトリックだけに頼らず、カーブ、回しを取り入れながらでのこの結果はしっかりと練習した証ではないだろうか。


4位 福間 偉璃
安定した飛びが売りの1メートルジャンパーの福間だが、このラウンドカーブでのスミスはかなりのスキル。
他にも360キックフリップ、クルックスグラインドなどもしっかりとメイクを重ねて、表彰台は逃すも200点台での4位は立派。


3位 小川 雄太
特大Bank to Bankを飛びで使った唯一のライダー。予選はオーリー、決勝はキックフリップと変えてくるあたりもさすが。
バンクでのボトム落ちのトリックが多く、メイクは重ねるもやや印象、完成度で劣り惜しくも3位だが、
そこさえ克服すればもっと点数がのびる事間違い無しのハイスキルライダー。
ラストのフリップバックテールが決まっていれば、今回も優勝を狙えたラインであった。


2位 福田 凛之介
古賀パークで鍛えたスキルをいかんなく発揮する、こちらは福岡期待の小さな巨人。
まだ高校生になったばかりだというのに、その姿と滑りはTHRASHERに出てくるおっさんそのもの。
エアーでのバックサイドグラブでの360度オーリーのクオリティーは半端無かった。
その他苦手の回し、カーブも取り入れ、この日一番パーク全体を使えていたのではないだろうか。


1位 永松 健児
福岡は東公園ローカルの永松。鍛えに鍛えたあげたフラットトリックのスキルを存分に発揮し、
ヒップでの360キックフリップ、ぼっこし高いフロントフリップの完成度には圧巻。
その他キックフリップ、カーブトリックなども全てクオリティが高く、文句無しでの優勝。


彼自身、なかなか届かなかった念願の優勝を・・・

ついにゲット!!

おめでとう!!健児!!


表彰台の永松、福田、小川

入賞者の8名

また集計時間を利用して、できるだけ良いトリックをできるだけ多くメイクしたライダーが優勝というベストスケートコンテストを開催。

こちらは本戦8位入賞の相原 ヨシカズが、ハンドレールでフロントサイドテールブラント、バックサイドテールブラントなどをメイクし、見事優勝。スキルの高さに脱帽でした。

次回は7月にSWITCHで開催です。
次回の優勝、今年の総合優勝は誰の手に!?


Junn